英会話で「子供に効果なし」と親が諦めないでいい理由3つ

英会話を始めた、もしくは英会話教室に通い出したといった家庭では時に「子供に効果がないのでは」と不安になることがあります。

本来なら英会話スキルを手に入れるための素晴らしい環境を手にできているのですが、それでも「お金もかかるし、やめようか」と考えてしまいます。

どのように向き合えば、英会話教室やおうち英語に意味を持たせ親子で前向きになれるか、その具体的対応策を話していきます。

なお、筆者は英語の教員免許を持ち、過去に教えていた経験もあります。半年の留学経験があり、7年前からゆるくバイリンガル子育てに挑戦しています。

なぜ子供の英会話教育に効果がないと感じてしまうのか

半年や1年経過してもあまり伸びていないという感想をインターネット上で見ることもあります。

また、「これで正しいのか」とやっていることの正誤判断ができないことも、親にとっては不安で効果を感じる前に諦めてしまう理由の1つと言えるでしょう。

子供が嫌がるから、子供の興味が薄くなってきたからといった理由でも「お金をかけ続けても仕方がない」と諦めてしまいます。

このような不安に共感されるパパママは少なくないでしょう。

しかし、これらの不安には欠落しているものがあると考えます。

それは「子供と親の考える英会話に相違点がある」ということです。

子供と親はそれぞれ英会話に対してどう考えているのか

それぞれについて所見を述べていきます。

子供は英会話に対してどう考えているのか

子供が英会話と向き合う時、英語という言語は子供にとって大きく分けて2つの感情を生むと考えられます。

  • 大人がわけの分からないことを言い出したという不安感
  • 大人がおもしろい遊びをはじめたぞという期待感

子供、特に幼児にとっては親や大人との関わりは遊びや要求を伝える場面が大変多いのですが、子供は英会話に対して不安感または期待感を抱くことが考えられます。

そして、英会話を継続しているとそこには「慣れ」も生じてきます。

その「慣れ」も以下のような感情になります。

  • あぁ、また意味のわからないこの時間が来た。嫌だなぁ。
  • やったぁ。また楽しい遊びの時間だ。今日もいっぱい遊びたい。

英会話は幼児期の子供たちにとっては不安感か期待感を抱く単なるイベントに過ぎないと言えます。

子供がポジティブに取るか、ネガティブに取るかは親の関わりが大きく影響すると筆者自身の体験からも断言できます。

筆者自身も幼稚園児の時に英会話教室に通っていましたが、自分だけがアルファベットを書くワークをしていて親には「テレビは宿題が終わってから」と怒られていました。宿題を一人でやっていると、リビングから親と兄弟の楽しそうな会話とテレビから流れてくる陽気な音楽に惨めな気分になったことを覚えています。

親は英会話に対してどう考えているのか

対して、親は子供の未来のために、国際化する社会に対して不安だから、自分自身が英語ができなかったからといった理由で英会話教室やおうち英語に興味を持つ方が多いのではないでしょうか。

また受験や小学校英語に向けた準備としてはじめることもあるでしょう。

親の英会話に対する考えは、純粋な親子のふれあい、親子での楽しみといったものではなく、あくまで教育なのだと思います。

お金を出して英会話教室へ通ったり教材を購入したりするのですから、上達してほしいという思いが先行して焦りや不安を感じてしまうのです。

親が子供の英会話を諦めないでいい理由3つ

しかし、現状がどうあれ「子供の英会話教育は効果がない」と諦める必要はありません。

理由は3つあります。

  • 子供が期待感または不安感を抱いていることが分かった
  • 英会話は教育でありそれ故に費用を払っているという考えに気づいた
  • 上記2点より親がすべきは子供の価値観に寄り添うことである

上記のこと、または同等のことに「そうかもしれない」と同意できるのであれば「英会話は子供に効果はない」と結論付けてしまうのは大変もったいないことだと言えます。

なぜなら、子供の未来のために始めた英会話は確かに価値ある先行投資だと言えるからです。

英会話スキルが身につくことはもちろんですが、親子の関わり方や子供の気持ちへの寄り添い方を考えるキッカケになるという点も価値があると言えるのではないでしょうか。

子供が期待感または不安感を抱いていることが分かった

「どうして英会話に積極的にならないのだろう」

「せっかく英会話教室に通っているのに嫌がらないでほしい」

「こんなに楽しそうにするのはどうしてだろう」

子供を見ていると様々な考えが浮かびますが、共通することは親や大人とのコミュニケーションに関係していることです。

そう気づけたのであれば次は関わり方を少しずつ変化させていけば、私達親が英会話を習わせようと考えた際の希望や要求も後々叶えることができるかもしれません。

英会話は教育でありそれ故に費用を払っているという考えに気づいた

費用を払っているのであればその先にはノウハウや知恵があるはずです。またコミュニティが存在するでしょう。

コミュニティは教室の友人やママ友パパ友だけでなく、教材を使う者どうしのSNSコミュニティなども考えられます。

そのようなコミュニティで相談することや情報収集することも可能です。

教育費としてお金を払わなくなるとそのコミュニティから外れてしまうでしょうから、「効果がない」と考えている今こそ周りにいる人達を頼るべきだと考えます。

上記2点より親にできることは子供の価値観に寄り添うこと

以上のことから、子供のためにできることは子供に寄り添うこと、そしてコミュニティで人に寄り添うことです。

関わりがあれば改善が望めます。しかし、そうでなければ孤立してしまいます。

子供にとって寄り添いがなければ英会話環境も孤立になります。

そして環境から離れることは、親にとっても英会話習得のための情報共有や悩み相談の場所が減るというように考えることができます。

そのため改善する前に諦めて環境から離れることは「もったいない」と言えます。

親にできることはなにか

繰り返しになる部分も多々ありますが、改めてまとめると以下のとおりです。

「英会話の練習や学習をする際に大人が寄り添ってあげる」

「コミュニティや環境を活用できないかを考えてみる」

諦めてやめてしまう前にこの2点をもう一度考えてみることをおすすめします。

時間をかけて吟味しながら英会話教材や英会話教室を探し、お金をかけているわけなのですが、それだけ子供の未来に対して何かをしてあげたいと考えているのです。

筆者も一度は下の子がおうち英語から離れてしまいました。

しかし、諦めずにタイミングを待ち、一緒に楽しもうとすることでふたたび英会話を楽しむ環境が整いつつあります。

この記事が少しでも幼児や子供に英会話を習得させたいと考える親の「効果がない」という焦りや不安な気持ちをポジティブにできることを願っています。