この記事は、4歳で英会話教室に通って初めて英語に触れた子供の話ではありません。
筆者は二児の親で、上の子(7歳)が生後0ヶ月の頃からバイリンガル教育に挑戦しています。下の子(現4歳)はあまり英会話の環境を整えることができず、苦手意識や不安を感じるようになってしまいました。
本記事は「既に一度、英会話の環境があったがうまくいかなかった子供」について話をしています。
一度失敗したが、再チャレンジしたい親子に向けた内容です。もちろん、これから初めて英会話教室に通わせようと考えているパパママにとってもプラスになる話をしていこうと思っています。
簡単な自己紹介をすると、筆者は中学校と高校の教員免許(英語)を持っていて、過去に授業をしていました。留学経験があり、自身の子供2人にはバイリンガル教育を試みています。
4歳までに失敗したバイリンガル教育の話
冒頭でもお伝えした通り、筆者は二児の父で下の子のバイリンガル教育で失敗しています。
仕事や環境の変化が理由で英会話をする時間が減ってしまったのです。これは子供が原因というより100%筆者の問題です。
「子供が英語に触れ慣れ親しめるかどうかは親による」というのが筆者の反省からの学びだと言えます。
ちなみに今7歳の上の子はというと、生後0ヶ月から子守唄はすべて英語の歌で、4歳頃までは日本のアニメなど見たことはありませんでした。お風呂に入っている時などはすべて英語で話しかけ、読み聞かせる絵本も英語でした。
その努力によって、2歳児になる頃には英単語を発言するようになっていましたし、3歳か4歳の頃には現在進行形を使って話すようになっていました。
上の子が幼稚園に通いだして日本語によるコミュニケーションが増え、日本語のアニメ番組を見ることが増えたことも家庭での英語環境が減っていった理由の一つだと言えます。
下の子は男の子で、ゲームやYouTube(日本語のチャンネル)を教えてしまったことでどんどんハマっていってしまったことも反省点です。
4歳で知った英会話教室の魅力と効果
そんな4歳児ですが、乳児期にやっていたバイリンガル子育てによるストックがあるので、英語で話しかけても「分からない」と日本語で返してくることはあっても、「楽しい」と感じる遊びになると英語でやりとりをしようとします。
ただ圧倒的に英会話をする時間、英語に触れる時間が足りていませんでした。
筆者の家でやっていたのは、週1回10分程度のネイティブスピーカーとのイングリッシュソングを歌うこととちょっとしたやりとり、英語の絵本、そしてYouTubeの幼児向け英語チャンネルでした。
インプットしているようにも見えますが、ただ映像を楽しんでいるだけ、または音を聞き流しているだけでストックされていない印象でした。
そんな時に上の子が通っていた英会話教室に入ることになり、下の子も英会話教室デビューを果たしました。
英語に対して後ろ向きの4歳の男の子です。
うまくいかないのではないかと不安に思いました。
しかし実際に通いだしてみると、楽しそうにやっているみたいです。
おそらく上の子が通っているので「行くのが当たり前」と思っているのかもしれません。
また、英会話教室で扱う題材を事前に親子でやっておく必要があるため、それがうまく子供にハマっているのかもしれません。
現状では、失っていた英語への興味を少しずつ取り戻していっているような状態です。
英会話教室のメリットとデメリット
英会話教室に通い出して良かったと思っているのですが、色々とメリット・デメリットが存在すると感じています。
筆者が感じたものを少しだけ共有します。
メリット① 言語活動の経験
幼児向けの英会話教室は歌を歌ったり、何かを作ったりカードで遊ぶといった活動が多くあります。
これらの活動に慣れることは、近い将来おうち英語をする際に自宅でもスムーズに活動へ参加できるようになる可能性を高めます。
自宅での親子英会話に挑戦する時も「最初から会話だけ」ということは難しいので、言語活動を真似していくことが手っ取り早いのですが、一度やっていることなら子どもから「やり方知っていよ」と教えてきてくれることもあります。
やる気やママパパと楽しく遊びたいという気持ちを感じることができれば、それは本当に大きな前進だと言えます。
メリット② コミュニティ
会話は他者がいてはじめて成り立ちます。
家族だけでない、他の誰かと英会話ができる環境はとても恵まれた環境だと言えます。
しかも英会話教室の先生はレッスンの計画を立ててくれますし、自宅ですることを指示してくれます。(すべての英会話教室がそうではないかもしれませんが)
また、同じく英会話を習得させたいと考えるパパママと出会えることもまた貴重です。
親子とも切磋琢磨できる友人を得られるかもしれないと考えると、本当にメリットを感じますね。
デメリット① 週1回だけという環境
ただし、英会話の機会が週に1回という環境は不十分だと断言できます。
365日÷7日で52日ですが、年に52回または52時間のレッスンで会話ができるようになるかというと、ほぼ不可能だと言えます。
私達が母国語を習得する時も新生児期には15〜18時間も睡眠を取るそうですが、そうだとしても1日に6時間は母国語を聞いています。
1日6時間であれば、52時間のレッスン時間なんて9日で到達してしまいます。
つまり、「英会話教室は英会話の機会にすぎない」という事実をしっかりと真に受けて、親子で英語にふれる時間を増やしていかなければならないということです。
デメリット② 毎回通うのは意外と大変
他にも教室までの行き来が大変だというデメリットもあります。
筆者の子どもたちが通う英会話教室は自宅から車で25分ほど離れた場所にあります。
片道25分と、2人ともレッスンが1時間ずつ、レッスンの間に20分間教室のクリーニングタイムがあるため、3時間10分も拘束されます。
筆者は仕事をしようとiPadを持っていきますが、大体片方がレッスンをしている間、もう片方の子どもがiPadで遊びたい又は動画を見たいとお願いしてきます。
結局レッスン中の待ち時間に仕事や自分の好きなことをする時間はなく、子どもとのコミュニケーションの時間を強制されることになるのです。
十分幸せなことですが、やらないといけないことがある時にも絶対に子ども優先になるので、それがストレスに思えるときがあるのです。
4歳児が英会話教室に通う場合の一週間のスケジュールと授業料
筆者の家庭では、子どもの習い事は2つなのですが、以下の通りのスケジュールです。
- 月曜日 他の習い事の練習
- 火曜日 他の習い事
- 水曜日 (上の子の習い事)
- 木曜日 電話による英会話10分
- 金曜日 英会話教室の宿題
- 土曜日 英会話教室
- 日曜日 数ヶ月に1回英会話のイベント
まだ幼稚園児なので宿題がないことが救いです。
上の子は習い事の合間に宿題をしたり習い事の練習をこなしています。
4歳児の下の子もそのうちそのような生活をするようになるのでしょうが、果たして継続できるのか不安です。
気になる英会話教室の料金ですが、月に4回で8000円弱です。
筆者としてはトータルでリーズナブルだと感じています。
4歳で英会話教室に通いだして良かった
結論ですが、4歳で英会話教室に通いだして良かったと思っています。
筆者自身も英会話スキルを高めたいというモチベーションが高くなりましたし、子どもとのコミュニケーションの数や時間も増えました。
もちろん仕事や趣味に費やす時間がセーブされるという弊害?もありますが、子どもや夫婦の時間が増えたことは本当に嬉しいことです。
英会話のための言語活動を知ることができ、同じような志を持つ親との出会いも嬉しいものでした。