赤ちゃん向け英会話教材を購入する方や現在利用中の方がDVDで英語学習をする際に注意すべき点があります。
赤ちゃんの発育と言語習得の過程、そしてDVD教材の役割について理解しておかなければ失敗してしまうケースがあるのです。
この記事を読めば、赤ちゃんや幼児が英会話学習をさせるうえで効率的で失敗しない配慮ができるようになります。
赤ちゃんの英会話教材で失敗するケース|DVDの吹き替えには悪影響を与えるリスクがある
DVDの吹き替えで英語を聴かせてあげることができる場合、一見すると「とても便利」だと感じやすいですが、ここには落とし穴があります。
それは、吹き替え版では口の動きと聴こえてくる音に違いが生じているということです。
それだけのことですが、実は重大な間違いがここにはあります。
実は、言葉を喋れない赤ちゃんにとって口の動きも情報の1つだと考えられるからです。
また、口の動きを見ることで発音の仕方を観察できるので、口の動きと音声がリンクしていることはとても大切なことだと言えます。
しかし、日本語がベースになっており英語吹き替え機能があるDVDでは、口の動きと英語の音声が異なるため正確な情報を得ることができません。
赤ちゃんの英会話教材で失敗するケース|なぜDVDの吹き替えではいけないのか
DVDの吹き替え機能がどうして良くないと言っているのか、その根拠を示したいと思います。
まず、赤ちゃんは話せないということ以前に文字も読めなければ単語の意味も分かりません。
そのため、情報を得る際には五感を使って体験の中から会話の意味や単語の意味を見つけていくのです。
DVD教材は英語を話せない親の代わりに正しい英語の音や情報を与えてくれますが、それが吹き替えである場合は、口の動きと音声がリンクされていないことで正しい情報が欠けている状態であると言えます。
言語習得の過程では、まず聴きに特化した無言期という時期があり、その後1語文や2語文といった短い言葉でコミュニケーションをおこなう時期が来ます。
これらのどちらの時期においても、言葉に関する情報は文字からではなく、発信する大人から得ています。
抑揚やイントネーション、表情や口の動きからどんなことを言っているのかを探っている状態です。
もし、口の動きという情報が欠けてしまったらどうなってしまうのでしょうか。
口の動かし方が分からなければ、どのようにして口を使えばその音を出せるのかということを見てイメージすることができなくなります。
それでも、もしかするとどうにかして情報を補いながら発生しようと工夫するかもしれませんが、日本語であれ英語であれ習得するにあたり通常とは違い異常な習得方法になると考えらます。
赤ちゃんの英会話教材で失敗するケース|DVDの吹き替えを見せる際にできる改善方法とは
DVDをそれでも吹き替えで見せる場合、親にできる工夫は自分が発音して口の動きを見せてあげることです。
これは、口の動きを見せてあげることで音と口の動きをリンクできるという効果だけでなく、親子のコミュニケーションになり、そして更には、親にとっての英語の発音を意識するトレーニングにもなります。
ただし、親が英語が苦手だと感じている場合、「口の動きを見せてあげるなんて難しいから無理だ」なんて思う方が多いと思います。
しかし、そのような時は深く考えずにマネ遊びをしているつもりでやってみることをおすすめします。
難しいと思うのは日本語で考えてしまうからで、英語は難しいという先入観があるからです。
赤ちゃんはそんなことすら思いませんよね。
言語習得のポイントは、楽しみながらマネして覚えることだと言えます。
まずはパパママが口真似をして遊び感覚でコミュニケーションを取ってみましょう。
親が楽しそうに遊んでいる姿こそ、子供にとって共感したいと思うものはないはずです。
赤ちゃんの英会話教材で失敗するケース|本当にDVDの吹き替えには悪影響?
ここまで力説してきましたが、DVDと言えばアニメーションのものや人がでてきこないものもありますよね。
なので実はそこまで意識しなくてもよいのではないかという疑問を抱く人もいると思います。
もちろん、DVDの全てに口の動きを意識する必要はないでしょう。
しかし、それでも初めのうちで親子で一緒に吹き替えDVDを使って英語を学習する際にはなるべく口の動きを意識してマネ遊びをすることをおすすめします。
ママパパの口の動きを見ながらマネ遊びしながら英語を吸収していきます。
口の動きはママパパから学び、正しい音はDVDから学ぶイメージですね。
なお、ママパパが口の動きを心配して時間と労力を消費するのが嫌だという場合は、オールイングリッシュで吹き替えでないDVDが利用できる幼児英語教材を検討してみるとよいでしょう。
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