幼児英語教材としてDVDは吹き替えで見せてはいけない!失敗しやすい子供の言語習得の落とし穴とは

著者の家ではベネッセの「こどもちゃれんじぷち」に付いてくるDVDを英語音声で子供に見せるという英会話学習をさせています。

しかし、幼児英語教材などのDVDで日本語がベースになっているものを吹き替えで見せ続けていたことである重大なデメリットがあることに気付きました。

本記事では、幼児英語教材として日本ベースのDVDを見せる際に吹き替えで見せる利便性と代償についてを説明していきます。

幼児英語教材としてDVDを吹き替えで見せる最大のデメリット|かなり

DVDによる英語学習は一般的で、映像と音声によってイメージしやすく継続しやすいといったメリットがあります。

では、著者のいうデメリットとはどのようなものでしょうか。

説明していきます。

幼児が英語を学ぶ時、教材としては効果が高くコスパもよいDVDの

冒頭でも伝えましたが、著者の家では英会話学習を目的としてベネッセの「こどもちゃれんじぷち」を利用しています。

月々2,000円ちょっとで英語音声の映像を見せることができるため、かなり重宝している教材です。

現在、著者の子供は1歳11ヶ月なのですが、おなかがすいた時に英語で「I’m hungry.」とおなかをさすりながらやってきます。

これも、「こどもちゃれんじぷち」が大きく影響していると思っています。

「こどもちゃれんじぷち」のDVDなど多くの教材のおかげで1歳9ヶ月頃には何十曲もの音楽に触れることができました。

(おそらく50、60曲は軽く超えていると思います。)

それらの歌や歌の前後でのやりとりをDVDで見ることで、様々な表現を覚えることができています。

例えば、「Here you are.」や「Good morning.」「Let’s take a bath.」といったシンプルな表現を知っていて使うことができます。

幼児英語教材としてDVDの吹き替えは何が悪いのか

我が子はまだ2歳にもなっていません。

言語の比較や分析といった深い思考能力がまだ育っていないため、直感的に学んでいます。

考えてみれば当たり前のことですが、1~2歳といえば母国語だとしても文字は読めませんし、2,3語文でしか会話できません。

吹き替えの英語音声でDVDを見ている際に、大人であれば字幕をみて内容を理解しようとすることができますが、文字を知らない幼児は情報の収集方法が大人と異なります

字幕が読めない幼児は、動作や表情、そして口の動きを見て音声や言葉の意味をキャッチしようとしているのです。

しかし、吹き替え版の音声は後から映像に合わせて音声を作っているので動作や表情、そして口の動きにリンクしていません。

大人からすればそのようなズレは別の情報を拾って意味を探ることができるため、大きな問題ではありません。

ですが、子供にとっては目に映るDVDのお姉さんやお兄さんの表情、動作、声色、口の動きといったすべてが重要な情報なのです。

生まれてきた時は言葉も全く分からない赤ちゃんですが、歩いたり2語文や3語文で話せるようになるこれまでの期間で、親の表情や言葉がけから情報を得て言葉の意味を学んできたわけです。

英語のDVDを見るときも自然と同じことをしているはずで、幼児にとって文字以外の情報はとてつもなく大切だということが分かります。

幼児英語教材として日本のDVDを吹き替えで見せるメリットもある

大きなデメリットがありますが、もちろん日本のDVDを英語音声で見せる時のメリットもあります。

メリットも様々ありますが、環境が異なれば生じるメリットも違います。

そこで著者が主に感じているメリットを2つ紹介したいと思います。

日本の童謡や文化を英語を通して理解できる

私たち日本人は、日本文化や風習を案外知らないままに日々を過ごしています。

日本製の教材は、日本文化を取り入れた内容が含まれていることがあるため、日本文化を海外に伝える際のモデルを学習することも可能だと考えます。

例えば、ベネッセの「こどもちゃれんじぷち」では季節ごとに正月や節分などがテーマになった物語を見ることができます

もちろん、文化や風習の由来など詳しく知ることはできませんが、「餅」のことを「rice cake」と言うことや、「鬼はそと、福はうち」という言葉を英語で何と言うかを知ることができます。

すると、実際に外国人に説明するケースが生じたときも記憶にある情報をもとに何とか伝えることができるかもしれません。

また、英語で日本文化を学ぶことによって、母国の文化や歴史に興味を持つことが考えられます。

実際、著者は海外留学の経験がありますが、その経験のおかげで母国のことを知らないという事実に気付き、歴史や地理、文化や風習に興味を持ちました。

言語を含め、異文化に触れるということは自国の文化に興味を持つチャンスを手に入れることに繋がっていると思います。

非ネイティブの親でもDVDの内容を理解しやすい

日本の文化を取り扱っている内容の場合、海外旅行の経験がない親や英語が嫌いな親でも内容を理解しやすいというメリットがあります。

例えば、BBQと聞くと日本人は屋外で焼肉をするイメージを持ちますが、海外では外で焼いた肉を家の中で食べる行為を指してBBQと言うようです。

日本がベースになった教材であればそのような文化の違いに驚いたり疑問を抱いて親が混乱するということが大幅に少なくなります。

「こどもちゃれんじぷち」で例えるならば、使われている曲は童謡が多く、メロディを知っている親からすると安心して扱いやすいという特徴があります。

結論|幼児英語教材のDVDは日本ベースと海外ベースどちらが良いのか

英語教材を探していると、日本語が含まれているもの英語だけのものがあります。

前者は「こどもちゃれんじEnglish」や「こどもちゃれんじぷちのDVDの英語音声」が該当し、後者はベネッセの「WorldWide Kids」や「Disneyの英語システム」が該当します。

英語だけで日本語が含まれていない幼児英語教材は決して安いものではありませんが、それでも筆者は可能であれば英語だけのものをおすすめします。

理由は、日本語を読めない時期だからこそ他の感覚が研ぎ澄まされていて、耳や目で文字以外の情報を敏感にキャッチしている時こそ正しい情報(口の動きなど)を吸収できる環境を与えたいと思うからです。

幼児には、英語の教材がどれがいいなんて分かりません。

親が考えて悩んで判断して選択するしかないのです。

なので、筆者は考えた末に自分なりのベストを選択したつもりです。

ちなみに、著者はベネッセの「こどもちゃれんじぷち」を英語音声で見させていましたが、お話したデメリットに気付き、「WorldWide Kids」と「Disneyの英語システム」のどうちらかを購入しようと決意しました。

結果的に手の届く料金だった「WorldWide Kids」を購入したのですが、その内容や感想については別の記事で紹介しています。

料金が高くても、習い事を数年させてあげたと思えば案外ハードルが下がります。

また、2人目や3人目にも使えるということを考えるとコスパは更によくなります。

パパママも一緒に英語のインプットができるので、大人の学びなおしにも役立つと考えています。

興味があればそちらの記事も読んでみてくださいね。

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