have+been+過去分詞(現在完了形の受動態「今まで~されている」)と似ているけれどhaveが-ingの形になっている「having+been+過去分詞」という形があります。
これを完了形の動名詞の受動態といい、「~されたこと」という意味で使うことができます。
I’m angry at having been treated like a child.
(私は子どものように扱われたことを怒っている。)
もともとは、「being+過去分詞」で動名詞の受動態の形を取るのですが、この場合は「~されること」という意味で使われます。
I’m angry at being treated like a child.(私は子ども扱いされることに怒っている。)
動名詞の受動態は、基本が「being+過去分詞(~されること)」で、完了形の「having+been+過去分詞(~されたこと)」という使い方もある
注目したい点は、「having+been+過去分詞」のhavingは動名詞なので、文中では動詞の部分ではなく、前置詞の後などに設置されている点です。
ちなみに、have+been+過去分詞(現在完了形の受動態「(今まで)~されている」)であれば
He has been seen as hero by his friends.(彼は友達から英雄とみられている。)
※ちょっと大げさな例文ですが、このように使います。
この例文を見てみるとhave+been+過去分詞は、主語の後ろの動詞の部分で使われていることが分かりますよね。
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