子供が高校英語を学習する際、塾に通わせるべきか悩む親は少なくありません。
学校の勉強だけで大学受験ができるか心配になりますよね。
この記事を読めば、独学で高校英語を習得し、共通テストで7割以上を取得できる勉強法がわかります。
なお、親の視点で書いていますが、現役高校生が読んでも役立つ情報になるよう心がけています。
高校英語の勉強法|独学で攻略可能か
結論から言うと、高校英語は独学の勉強法でも攻略可能です。
具体的にどのようなことを学習させればよいかについて説明していきます。
- 単語と熟語
- 英文法
- リスニング力
- リーディング力
本来ならば話したり書いたりする能力も必要ですが、まずは二次試験に対応しうる基礎力があるといえるレベルを目指し共通テストの7割を目指しましょう。
受験英語は、英会話とは違い得点を取ってこそ意味があります。
そして毎年行われる共通テスト(旧 センター試験)は例年の出題内容を分析することで傾向を分析することができます。
傾向があるということは「攻略可能だ」といっても過言ではないのです。
では、どのような学習ステップを踏めば効率よく点数を伸ばしていくことができるのでしょうか。
続いて、独学で高校英語を学習する際の順番についてお伝えします。
高校英語の勉強法|独学では学習はどの順番が効果的?
独学で高校英語を勉強していくにはどのような順番が効果的だと思いますか。
本来であれば読む・書く・聞く・話すを均等に上達させていくべきです。
しかし、大学受験を目的とした場合、限られた時間の中で徹底的に効率化する必要があります。
そのため、授業で学習している内容に合わせて次の学習法を取り入れることをおすすめします。
単語力(語彙力)を徹底的にアップさせる
リスニング問題を聞くとき、長文を読むときに単語が分からなければ問題を解くことができません。
そして、解答を確認して解説を読んでいくときや復習をする際にも単語が分からないことには作業に膨大な時間がかかります。
つまり、高校英語で共通テストの高得点を目指している子供にとってまずはじめに学習すべき内容は「単語」だと言えます。
筆者のおすすめ学習法法をすれば1ヶ月で単語帳1冊を終えることができます。
詳しくは別の記事で紹介しますが、とにかく語彙力が大事です。(公開したタイミングで案内します)
文法書を読み進める
単語が分かっていても文法が分からなければスムーズに問題を解いたり長文を読んだりすることが難しくなります。
わざわざ文法書の内容をノートにまとめたりする必要はありません。
はじめのうちは、文法書を1冊購入しルールをとにかく読み進めながら全体像を頭の中に入れていくだけでOKです。
具体的な学習法やどのような文法書を使うべきかなどについては、別の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。(公開したタイミングで案内します)
文法問題を1冊終わらせる
文法書を読みながらでもいいですが、学習した内容はアウトプットしながら習得していくのが効率的です。
薄めの文法問題集を購入して、一度解いていくことをおすすめします。
その際、完璧にしようとする必要はありません。
目的は英文法の全体像をつかもうとすることです。
とりあえず1冊やってしまえば、学生であれば後は学校から提供される日々の課題でフォローできます。
リーディング問題を解く
共通テストで高得点を目指すにはまず膨大な長文を読むことに慣れる必要があります。
リーディング問題ではWebサイトや広告から必要な情報を読み取ったり、二人の主張の違いや共通点を探す問題が出題されています。
第1問から始まり、第6問までありますが、大問のナンバーが大きくなるにつれて問題の難易度も上がっていきます。
まずは大問1~3でしっかりと得点できるようになりましょう。
また、速読と精読を使い分けながら解き進めていくことが重要です。
単語を覚えて、速読もできるようになれば次第に第4問~第6問でも得点できるようになりますよ。
では、速読のレベルをあげるためには何をすべきでしょうか。
リスニング問題を解く
速読のレベルを上げるには実はリスニング問題を解くことが有効です。
そもそもですが、リスニング問題はセンター試験の時代よりもウエイトが大きくなり、30分で100点分の配点がされています。
そのため、リスニング力強化は欠かせないのですが、実はリーディングの速読をレベルアップするためにもリスニングの練習は必要なのです。
具体的な学習法法については別の記事で説明しますが、目安として「自分が音読できるスピードが脳内で処理できるレベル」だと考えておいてください。(記事は公開したタイミングで案内します)
リーディングとリスニングを解きまくる
共通テストに向けてはとにかく問題を解くのがよいです。
リーディングは大問ごとに何分時間をかけられるのかが決まっているので、その時間内に読んでいきます。
その際に速読と精読を使い分けて、問いに関係するところはじっくり読み、それ以外は速読で読み進めていきます。
筆者の体験談をベースに話すと、リーディングは過去問や対策問題集で20回分くらいをしっかり解き続けると「この単語前にも出てきたな」とか「この問題の出し方は以前もあったな」といったように感覚的に問題に慣れていくことが可能です。
このような感覚を身につけるためにも、問題をどんどん解いていきましょう。
高校英語の勉強法|独学の注意点
独学で学習していく上で一番の注意点は継続するためのモチベーション維持が難しいという点です。
一番大切なことは「習慣化」することだと言えます。
歯磨きをするように単語を覚える時間を作り、隙間時間で長文を読むようになればどんどん共通テストに求められる英語力は身についていきます。
逆に言うと、習慣化できないままでは得点は伸びにくいと言えます。
大学入試はもちろんですが、高校英語で必要なことは勉強をやったかどうかです。
習慣化の具体的な方法
筆者のおすすめは学習をする際に、その学習時間をモジュール化することです。
モジュール化するとは、具体的には1日3時間の場合、180分で「20分のセットを9個作る」といった作業をいいます。
朝起きて20分、学校が始まる前に自分の席で20分、昼休み20分、放課後20分、帰宅して20分、食後に20分、寝る前に20分。
あとの40分は10分区切りにして休み時間に単語を覚える時間などに使えばOKです。
じっくり毎日3時間の学習時間を捻出するのは難しいですよね。
ですが、細かく学習時間を細分化すれば学習時間の管理もしやすいですし、長期的な視点で学習を計画していくことも不可能ではありません。
高校英語の勉強法|独学の成功方法
独学の成功にはある視点が欠かせません。
それは「学習は学びはじめに最もエネルギーが必要だ」という事実です。
自転車や車も動き始めに一番力を必要としますが、勉強もそれと同じです。
単語を覚えるにしても、はじめの頃は1日100単語覚えようとすると3時間あっという間に過ぎてしまいます。
しかし、ある程度覚えてくると100単語を見直したり覚えたりするのに2時間、1時間…と学習にかかる時間が減っていきます。
他にも、単語をある程度覚えてしまえばリーディング問題を解くスピードも、復習にかかる時間も次第に減っていくのです。
「覚える」という段階から「知識を使って考える」という段階に移行できると、時間のかけ方も変わり、その上勉強そのものが楽しくなります。
ぜひ、学びはじめの労力は膨大であるという事実を受け入れてください。
その視点があれば親の言葉がけや子供の受験との向き合い方も変わりますよ。