オンライン英会話を子供にさせる際に、嫌がってしまうことがあります。
相手がいて時間が決まっているオンライン英会話だからこそ子供が嫌がることなくスムーズに進めたいですよね。
本記事を読めば、子供が嫌がる理由とその上手な向き合い方を理解できます。
オンライン英会話をやめたくなった人も一度読んでみて考えてみましょう。
オンライン英会話を子供が嫌がる理由とは
子供がオンライン英会話を嫌がる理由は実に様々で答えをみつけることが難しいこともあります。
心理学と教育学を大学院までで学び、2年6ヶ月バイリンガル子育てを実践中の筆者が、問題発見のための着眼点を紹介していきます。
まずはオンライン英会話を子供が嫌がる場面について考えていき理由を探っていきましょう。
いつオンライン英会話を子供は嫌がっているか
子供がオンライン英会話を拒むのはいつでしょうか。
- オンライン英会話をする前
- オンライン英会話が始まってから
- いつでも嫌がっている
3つの場面を考えてみましょう。
オンライン英会話をする前
オンライン英会話をする前に嫌がっている場合、更にオンライン英会話をする前からやりたいことなどがあるのか、またはオンライン英会話に対する不満や不安があるのかを切り分けてみると良いでしょう。
例えば、見たいアニメがあったりママと話す時間がなくなったりすることがオンライン英会話に対してネガティブになっていることの原因となることもあります。
オンライン英会話が始まってから
オンライン英会話の講師に対して緊張していたり、内容が分からないことに対して不安を感じていたりするとオンライン英会話中に嫌がりだすことがあります。
ほかにも扱っている教材の本が読めない・分からないといったストレスも嫌がる理由になります。
どのようなストレスがきっかけになっているかを観察してみましょう。
いつでも嫌がっている
いつでもオンライン英会話を嫌がっている場合は、最初のうちは我慢していたけれどストレスが慢性化しておりオンライン英会話に対してイヤなイメージが定着してしまっているといった場合に起こりやすくなります。
例えば、幼稚園の流行りとは程遠いおうち英語で扱われる絵本がイヤだったり、ママやパパと話す日本語とは異なった英語という言語にストレスを感じていたりすることもあります。
オンライン英会話の何を子供は嫌がっている?
先ほどはタイミングについて意識してみましたが、今度は実際のどの場面なのかについて確認してみましょう。
- オンライン通話の準備のとき
- 挨拶の瞬間
- 自分の意見を求められたとき
- 絵本を読む活動のとき
- 相手の発言内容が分からないとき
- ママやパパが褒めてくれない
- やりなさいと怒られるとき
- ママパパが日本語を話しているとき
様々な場面に子供がオンライン英会話を嫌がる可能性が隠れています。
パソコンの設定をしている合間に注意がそれて、イヤだと思うようになることだって考えられます。
子供の発する言葉や表情をよく観察してみてください。
オンライン英会話以外の生活はどうか
オンライン英会話を子供が嫌がる理由には、直接的にオンライン英会話が関わらっていないことも考えられます。
例えば以下のようなことも理由になりえます。
- そもそもイヤイヤ期である
- ママパパにかまってほしいための策
- 幼稚園の友達や流行りとの差異
何かを嫌だと否定する方法を覚えて、自分の気持ちを伝える練習をしていることも考えられます。
幼稚園から帰ってきてママとお話をしたいのに、知らないおじさんと話しなさいと強要されているのがストレスになっていることもあります。
幼稚園で流行っている友達との遊びやアニメとのギャップがあり、自分だけしていることにストレスを感じている場合だってあります。
オンライン英会話を子供が嫌がる理由との上手な向き合い方
オンライン英会話を子供が嫌がる理由の探り方について話してきましたが、次は上手な向き合い方について話していこうと思います。
ここに断言しておきますが、一番大切なことは子供の気持ちを考えて寄り添ってあげることです。
そもそも、子供には英語と日本語を使い分けているという感覚もなければ、英語を学んでいるという感覚もありません。
おうち英語をしている時、子供は「ママ(パパ)と遊んでいる」という感覚で過ごしていると考えられます。
そもそも、言語はコミュニケーションのツールにすぎず、勉強しなくても最低限の会話力は身に付きます。
実際に筆者もバイリンガル子育てを2年6ヶ月ほど続けていますが、子供は語彙も文法も知らずに言葉を覚えてきました。
逆にいえば、楽しく遊んでいて言葉のやりとりが生じれば、自然と英語が身に付くと考えてOKなわけです。
よく話して、よく遊んで興味を持たせる工夫をしましょう。
オンライン英会話を子供が嫌がるクセをなくすには
一度、オンライン英会話を子供が嫌がるようになると、次からも「イヤっ」とレッスンを拒むようになることがあります。
そのような場合は、どのようにすれば嫌がるクセをなくすことができるのでしょうか。
イヤなことにトライする子供の対処法は年齢によって異なる
子供が小学生にもなれば、きちんと子供自身の意見と親の意見を言いあうことで、改善策を見出すことは可能でしょう。
しかし、子供が3歳くらいの場合、大人の要望を理解できるほど意思疎通ができないという問題が生じます。
そこで、3歳頃の子供のやる気を引き出すためにおすすめの方法を紹介します。
それは、徹底的に遊んで楽しんで前向きにさせるということです。
例えば、筆者は子供が足をケガしてお風呂に入りたがらないという体験がありますが、そのような時はお風呂に入る前から時間をかけてたくさんスキンシップを取り、お風呂に連れていってからも体を洗うまでに20分、30分と歌ったり遊んだりして安心感を与える工夫をしました。
安心感を与えることで子供はやってみようという気持ちになります。
3歳児であれば、ママ、パパがいるから大丈夫という勇気を持つことができます。
もちろん時間がムダに流れていくような気がして焦るのですが、オンライン英会話のレッスンより1時間前からたくさん遊んであげることで一緒に乗り越えようという気持ちを持つ可能性が高くなります。
それでも嫌がる子供におすすめの心理テクニック
徹底的に遊ぶとなると毎日時間が必要になります。
親にも心の余裕がない場合は、イライラとして時間をかけることも難しく感じてしまうことがあります。
そこで、いくつか心理学によるテクニックを使った子供とのやりとりについて紹介します。
ご褒美を動機にするトークンエコノミー法
いわゆる「これができたらお菓子をあげる」です。
ただし、ずっとお菓子ばかりだと「お菓子がないとしない」と言うようになります。
そこで、ご褒美を少しずつ変えていくことをおすすめします。
例えば、ちいさなお菓子、お菓子じゃなくてジュース、ミルク、ハグ、誉め言葉といったように内夜をモノから愛情表現に変えていくのがベストです。
アンカリングでオンライン英会話を楽しみにする
アンカリングは、何かの行動をオンライン英会話とセットにすることでオンライン英会話をできるようにすることができるテクニックです。
例を挙げると、幼稚園に行く子供とハイタッチしているパパママがいるとして、そのハイタッチに注目します。
「今から1人で幼稚園でいけるよ」といった勇気を褒めるタイミングでハイタッチをします。
他にも、何かに挑戦するタイミングにハイタッチをして、ちゃんと褒めてあげます。
すると、「ハイタッチすれば挑戦できるしママとパパに励ましてもらえる」という認識になります。
そうすれば、オンライン英会話で嫌がったときも、ちょっと話をして「頑張るよ!」とハイタッチをすれば前向きな行動につながりやすくなります。
まとめ|オンライン英会話を子供が嫌がる理由との向き合い方
心理テクニックを紹介しましたが、それらはあくまでも方法の1つにすぎません。
オンライン英会話を嫌がる子供との向き合い方で最も大切なことは向き合うことです。
目を見て、言葉を聞いて、どのような行動をしているかを観察して、そして気持ちを理解しようとしてあげることが大事です。
嫌がるという行動は、わがままではなくて認めてほしいものや本当はやりたいことを示す表現だといえます。
親がどのように子供の嫌がる行動と向き合うかは、子供の性格やこれからの生き方に影響を与えます。
大変なこともありますが、時間をかけて一緒に乗り越えていけたらいいですね。