英会話を子供に習わせようと考えているあなたにお伝えしたいことがあります。
それはオンライン英会話だけで子供がバイリンガルには育たないという事実です。
これはオンラインだろうが、実際の教室に通おうが同じことなのですが、教室を利用するだけで英語を話せるようにはなりません。
そのように考える理由と、オンライン英会話教室を上手に活用して英会話ができる子供に育てるための対策を、おうち英語歴2年半で海外留学経験者の筆者がお伝えします。
オンライン英会話だけでは子供はバイリンガルに育ちません
何度も言いますが、オンライン英会話だけでは子供をバイリンガルにすることは難しいと言えます。
理由はシンプルで、英会話教室だけではインプット量が圧倒的に足りないからです。
また、英語によるコミュニケーションの場数も足りません。
例えば、母国語を習得する際に赤ちゃんは2年ほどかけて少しずつ話せるようになっていきます。
その間、毎日ママやパパとお話をしながら言葉を吸収していきますよね。
つまり、英語の習得はゆっくりのんびり毎日の積み重ねが大切なのではないでしょうか。
そう考えると、やはりインプット量の面でもコミュニケーション量の面でも英会話教室だけでは物足りないと感じてしまうのです。
オンライン英会話の他にすべき英語教育
もちろん、英会話教室にはメリットがあります。
オンライン英会話教室の場合は、場所や時間に関係なく受講でき、費用も抑えることが可能だという点です。
しかし、オンライン英会話の学習量だけでは2つの言語を使いこなすには全く足りないので、英会話教室に加えて下記のような活動を取り入れていくべきだと考えます。
正しい英語のインプット
正しい英語とは、何も発音のことだけではありません。
美しい発音や正しい表現はもちろん意識したいですが、時として英語と日本語を混ぜて話してしまうことがあります。
幼児にとっては2つの言語を混ぜて話しているという感覚がないため、ミックスされた言語が1つの言葉なんだという認識をしてしまいます。
バイリンガル教育は、英語と日本語の切り分けをしっかりとする必要があります。
Mother Gooseで歌って遊ぶ
続いて、インプット量を増やすための方法ですが、子供向けの英語の歌をYouTubeなどで流しながら親子で覚えることをおすすめしたいと思います。
経験上、英語の歌の動画はとても効果的です。
上記の音楽5選は導入としてとても役立ちますので、気になれば確認してみてください。
絵本の読み聞かせ
ある程度、歌を覚え、そこから表現を覚えてきたらアルファベットを意識させていくべきです。
絵本はストーリーをイメージしたり文字を認識させたりするのに欠かせないツールだといえます。
1日10分でもいいので、感情豊かに絵本を読み聞かせてみましょう。
すると、子供は絵本のストーリーを覚え、登場する人物や動物の気持ちを考え、自分の頭で物語の続きをイメージするようにもなります。
親子で楽しむ英語のやりとり
何をするにせよ、一番大切なことは親子で英語のやりとりを楽しむことです。
コミュニケーションのツールである言語は、インプットだけ・アウトプットだけといった片方だけでは習得が困難です。
インプットした内容を聞いてあげたり、アウトプットした内容を褒めてあげたりすることが子供の成長につながります。
オンライン英会話でどのくらいの期間を費やせば子供はバイリンガルになる?
英語を話せるようになるまでの期間は、開始時の年齢や思考力、それから日々の英語に触れる時間や頻度など、実に多くの要因が関係してくるため、答えは人それぞれと言うしかありません。
しかし、子供がオンライン英会話で学習する場合、スカイプなどでやりとりができることが前提となるため、ある程度の思考力がある年齢だろうと推測されます。
ある英会話教室に通う子供の例
小学生から週1回の英会話教室に通う出した子供の話です。
彼と筆者の出会いは、彼が中学3年生頃の時でした。
当時から高校生になるまでの間、何度か彼と話すことがありましたが、リスニングはできるけど会話は苦手と言っていました。
そして、彼は難しい文法用語を知っていましたが、作文は苦手だったそうです。
このケースから筆者は、週1回の学習ではバイリンガルに育てることはなかなか難しいのではないかと考えるようになりました。
オンライン英会話と英語のやりとりを習慣化
オンライン英会話のメリットはネイティブや外国人と話せる環境を簡単に手にすることができるという点でしょう。
これはオンラインであろうが、オフラインであろうが持っていて損ではありません。
もし、バイリンガル教育の質を高め、成功率を上げたいと考えるのであれば、オンライン英会話をベースに普段のやりとりも英語でできるように環境を整えてあげるべきです。
親にとってもハードルが高い?
そんなことはありません。
バイリンガル教育は子供が小さなころから始めます。
そして長い期間をかけて少しずつ英語で考えて英語で話す練習をしていくのです。
少なくとも2年、3年とかかります。
つまり、親にとっても子供と一緒に英語を伸ばしていく期間が2~3年あるということです。
親子でゆっくり伸ばしていけるのですから、ハードルは高くありませんよ。
オンライン英会話を始める前にしておきたいこと
言語の習得には、最初のステップとして無言期といえる期間があります。
これは、インプットに徹して英語を耳から吸収し意味を模索する期間です。
つまり、最初からオンライン英会話を始めても子供が何も話さずムダに感じる期間が生じる可能性があることを示しています。
もちろん、その時期にママ・パパがオンライン英会話で講師の先生と話していることを聞くことは子供にとってもメリットになります。
しかし、お金を節約したいと考えているのであればまず最初は、YouTubeの動画や英会話教材のDVDを使って表現や単語に触れる時期を作ってもよいでしょう。
そうすれば、子供がオンライン英会話の講師とおしゃべりするときも答え方や話し方が分かっていて楽しめる可能性が高まります。
まとめ|オンライン英会話のみで子供はバイリンガルに育たない【対策あり】
バイリンガルになるということは英語も日本語も話せるようになるということですが、2ヶ国語が混ざらず論理的に話すことができる状態のことだと考えます。
バイリンガルに育てるためには、親が言葉がけの仕方を工夫することが最初のステップです。
中にはハードルが高いと感じる方もいるかもしれません。
しかし、まずは単語だけでもいいので英語で話しかけてみる努力をしてみませんか?