赤ちゃん幼児の英語学習で英会話教室を考えている方もいると思いますが、実は早期の英語学習は家ですべきで、英会話教室はおすすめではありません。
英語、教育学、言語学、心理学を大学・大学院で学び、海外留学や2年以上のバイリンガル教育経験のある筆者がそう主張する理由を説明します。
赤ちゃんの英語学習は家ですべき
赤ちゃんの英語学習は家で親と一緒にすべきです。
そして、英会話教室には通わせなくてよいと考えます。
理由はいくつかあるのですが、一言でいうと「赤ちゃんに対して英会話教室は費用対効果が悪い」です。
そう考える理由は次の3つです。
- 言語習得の最初のステップは聴きに徹する無言期
- 英語に触れる頻度が少なすぎる
- 送迎や待機で時間を無駄にすべきでない
それぞれについて説明していきます。
言語習得の最初のステップは聴きに徹する無言期
まず、どのような言語でもいきなり話せるようにはなりません。
赤ちゃんは親や兄弟、家族の会話を聴いて少しずつ言葉を覚えていきます。
(そのうちテレビや電子トイからも覚えるようになります)
なので、双方向のやりとりが可能だというメリットのある英会話教室はまだ早すぎるというわけです。
バイリンガル子育てを生後2ヶ月からしている筆者の家庭では、1歳9ヶ月頃にやっと英語を発するようになりましたが、それまでは赤ちゃんは英語を黙々と吸収していました。
この時期に英会話教室に通ってもお金がもったいないというのが率直な意見です。
英語に触れる頻度が少なすぎる
そして、赤ちゃんの英語学習を家ですべきという理由の2つ目として、英会話教室では英語に触れる頻度が少なすぎるという事実があります。
だいたい、週に1、2回のレッスンを受けるのではないかと思いますが、月換算しても8回前後だと思います。
1回のレッスンが1時間あったとしても、月に8時間しか英語に触れません。
たったそれだけで話せるようにはならないので、とにかく毎日英語を耳にする環境を作ることが大事です。
筆者の自宅では、毎日2~3時間は英語に触れられるような環境を整えていました。
送迎や待機で時間を無駄にすべきでない
また英会話教室は往復の送迎と待機に時間がかかります。
これは子供の英語学習のためなら苦ではないというママパパもいるかもしれません。
しかし、実際に育児、家事、仕事の合間に送迎や待機の時間がプラスされては、自分のゆっくりする時間も作れません。
また赤ちゃんや幼児であれば、突然泣いたり寝てしまうこともあります。
英会話教室に通わせようとするとスクールのタイムスケジュールに合わせないといけなくなるので、時間管理が難しくなるケースも考えられます。
では、赤ちゃん英語学習を家でするとして、どのようにすればいいのかと方法が気になると思います。
続いて説明していきます。
赤ちゃんの英語学習をどのように家ですべきか
英語学習といっても、先ほども言いましたが赤ちゃん・幼児の時期は言語を聴いて覚える時期(無言期)があります。
その期間はとにかく英語を浴びせることが大切です。
もちろん、親は英語で話しかける努力をすべきですが、2年程度で少しずつ話しかける内容をレベルアップしていけばいいのでムリをする必要はありません。
また、最近では無料でも英語の歌や映像がたくさんあるのでそれらを使ってもOKです。
実際に、これらのことを意識しているだけで生後1歳9ヶ月頃から筆者の子供は英単語を話しだすようになりました。
しかも、はじめの頃はYouTubeのアニメーションです。
具体的にしていた内容をリスト化します。
- 幼児向け英語の歌を聞き流す
- 英語の歌を覚えて歌ってあげる
- こどもちゃれんじぷちのDVDを英語音声で見る
- ワールドワイドキッズのDVDやCDを流す
- お風呂でアルファベット表を使う
- 言葉がけを少しずつできる範囲でする
これだけです。
英語学習はお金をかけなくてもOKだが投資すべき理由
先ほどのリストを見ると「こどもちゃれんじ」や「ワールドワイドキッズ」というベネッセの教材名が出てきています。
実際、無料でも赤ちゃんに英語学習をさせようと思えば可能ですが、できれば投資していくべきです。
理由は明確で以下の通りです。
- 年齢にあった教材となる
- 効果があることが分かっている
- 不要な広告映像や不適切映像がない
- 長い目で見れ塾や英会話教室より安価
- 超効率的に仕組まれている
それぞれ解説していきます。
年齢にあった教材となる
例えば、自分で選ぶと発育の状態にあったものを選べずに赤ちゃんが興味を持たない可能性があります。
また、難易度が高くママパパにとっても英語に触れるのが苦痛になってしまいがちです。
子供のうちは思い切りレベルを下げていいのですが、そのレベルがどんなものかがママパパには判断しにくいということが考えられます。
効果があることが分かっている
教材に投資する場合、その教材はお金をかけて大勢の専門家がチームになって作り上げているため、効果が出やすいことが分かります。
教育のプロ、言語習得の研究家、子供が興味を持ちそうなデザインを考えるデザイナーなど。
考えてみれば安心材料だなと思います。
不要な広告映像や不適切映像がない
YouTubeだと、不必要な広告や不適切映像が再生されるリスクがあります。
子供の注意が逸れてしまったり、子供に悪影響な映像を見せてしまったりという後悔が生まれることがあります。
YouTubeの動画で利益目的のものではなく、純粋に有益情報を発信するだけのチャンネルというものはそうそう見つけられないと思います。
探す時間が惜しいです。
長い目で見れ塾や英会話教室より安価
例えばベネッセの「ワールドワイドキッズ」であれば20万前後の費用がかかります。
これは一見、高価な教材のようにも思えますが、2人の子供が2年ほど使うことを想定してみてください。
20万÷2人÷24ヶ月で、1人1ヶ月あたり4,166円です。
ちなみにですが、この間はママパパも英語に触れるので大人も英語力が身につきます。
そう考えたら間違いなくお得です。
超効率的に仕組まれている
英語教材は実際に購入しておもったのですが、超効率的です。
DVDで学んだ内容が絵本にも出てくるし、CDでも聴けるという感じで、楽しみ方を変えながら何度も同じ表現、同じ単語に触れることができます。
英会話教室だと話す講師の先生の言葉はその都度変わるので反復練習というのは難しいのではないでしょうか。
もしお金をかけずに家で英語学習をやるとしたら
お金をかけずに英語に触れさせるとすれば、おすすめはYouTubeです。
特にSuper Simple Songsというチャンネルはおすすめです。
筆者の家庭ではYouTube動画も移動中や出先で使うことがあります。
ポイントはある程度同じものを長く使うということですが、理由は何回も何回も聴くことで歌詞を覚えることができるようになるからです。
歌詞を覚えればフレーズで英語を使えるようになるので、単語を部分的に変えながら語彙力を広げることも可能です。
こちらの記事ではYouTube動画のメリットとデメリットについてまとめているので、参考になるかと思います。
最後に(英会話教室は4~5歳くらいからが良い)
最後に追記ですが、赤ちゃん~幼児と言われる3歳頃までは英会話教室をおすすめしない理由として発達段階が適していないという点について説明します。
0~2歳頃までは赤ちゃんは無言期という時期を過ごします。
この無言期は、言語を耳で聴いてとにかく吸収している時期で、言葉を話すことはありません。
日本語でも無言期があります。
そして、この無言期と合わせて0歳~2歳という時期は思考力や判断力も未熟です。
このため、英会話教室でも2~3歳頃までは対応していないという教室があるくらいです。
確かに無言期のうちからネイティブの講師に生の英語を聴かせてもらうのは効果があるかもしれません。
しかし、このような時期に1ヶ月1万前後の学費を出費するのは費用対効果が低いように感じられます(個人の感想です)。
できれば、2歳頃まではインプット用の教材に注力して、3歳頃である程度英語で意思表示や自己表現ができるようになってから英会話教室に通わせるべきだと考えます。
筆者の場合は、週1回という教室はもったいないと思うので週2~3回英語を話せる環境をどうにか作れたら最高だけどなぁという考えですが。
筆者の子供も2歳になって数ヶ月経っているので、そろそろアウトプットの環境についても考えていかないといけないなと思っているところです。
今日も読んでいただきありがとうございました。