バイリンガル子育てを日本人で英語ができないパパママが成功させるにはどのような教育をすればいいのでしょうか。
バイリンガル子育てを日本人夫婦で実践して2年経過した筆者がバイリンガル子育てについて分かりやすく解説します。
バイリンガル子育てを日本人で英語ができなパパママが成功させることは可能なのか
結論は、可能です。
しかしこれには条件があります。
- 本気度
- 長期間の継続
- 楽しめる
- 英語の先を考える
- 英語環境の整備
これらについて詳しく説明していきます。
本気度
バイリンガルの子育てを日本人で英語に苦手意識を持つママパパが成功させるには、本気度は欠かせません。
これは、後述しますが子供と一緒に何年も英語に触れていく努力や日本語と英語を使う場所または人を分けること、正しい発音やアクセントを積極的に学習するといった頑張りが必須になるからです。
中途半端にすると子供が日本語と英語が混じった不思議な話し方をする人間になるリスクを抱えてしまいます。
また、バイリンガル子育ての最中は、自分の親(子供にとって祖父母)や近所の見知らぬ方の前で子供との英会話をする場面も出てきます。
難題や課題が大量に降り注いでくるので、それらに立ち向かう心意気が必要です。
長期間の継続
バイリンガルの子育ては1年や2年で終わるものではありません。
子供の発育に合わせて言語習得のステップを考えると次のようになります。
- 五感を使って聞いて見て言葉を吸収する無言期(1~2年)
- 無言期に覚えた単語や表現を使って他人と会話しつつ言葉を深める時期(3年程度)
- 使いながら覚えた言葉を使って本や関わりの中から論理的な思考や判断力、計算力、分析力を身につける(6年)
ということで10年くらいかかると考えていて間違いありません。
このステップ、実は日本で育った子供が日本語を習得する流れに沿って組み立ててあります。
難しそうだと思った方もいるかもしれませんが、今後のバイリンガル子育ても自分の日本語の習得や我が子の母国語習得のステップを参考にすれば上手にできるはずです。
楽しめる
バイリンガルの子育ては10年かかると考えます。
また、日々「これでいいのだろうか」と悩み、様々な課題や難題と向き合う毎日になります。
そのため、純粋に楽しめるかどうかもポイントの1つになります。
忘れてはいけないことがあります。
それは、言語とはコミュニケーションの道具にすぎないということです。
時として間違えた表現や失敗もコミュニケーションにつながります。
うまく伝えられないことがあっても「何と伝えたかったのだろう」と考え親子が寄り添えることこそコミュニケーションに求められることであり教育に必要な要素だと思います。
英語の先を考える
言語はコミュニケーションの道具にすぎないという話をしました。
言語の習得はコミュニケーション方法を得る過程の1つであり、コミュニケーションの目的は人間関係を円滑にして、知識や経験を積みより良い人生を送るためにあると筆者は考えます。
そのため、英語と日本語を習得してバイリンガル教育が終わるわけではありません。
英語という言語を習得しながらも、その言語を使って人と関わり、世の中の仕組みを知りながら成長していく必要があります。
筆者が英語を学習していた大学・大学院時代にも恩師には「英語が話せるようになっても中身(心や知識)がなければ話していても面白くない人になる」と言われていました。
つまり、英語を使いながら論理的な思考力や分析力、判断力を身に着けていく必要があるということです。
バイリンガル子育てを望むパパママは英語を使っての思考力・分析力・判断力の成長までを見届ける義務があると考えます。
難しそうですが、時間は10年あります。
少しずつ成長しながら親子で体得していければよいです。
英語環境の整備
インプット環境はお金を出せば簡単に手に入れることができます。
教育効果の高い教材は世の中に溢れていて、私たちは自分の学びなおしのためにも、時間や労力を減らし教育に専念するためにも教材を購入して活用することはおすすめします。
しかし、アウトプットの環境に関していえばここには工夫が必要だと言えます。
特にパパママが英語に苦手意識を持っている場合、アウトプットの負担を減らし、かつ正しい表現やアクセントに触れさせてあげる場の用意ができればバイリンガルの子育てを充実させることが可能になります。
おすすめは国際ボランティアや地域の無料イベントです。
英語を使ったイベントは案外身近でおこなわれていますが、そのような情報は市役所・区役所や図書館、公民館などで探すことができます。
バイリンガル子育てを日本人夫婦で成功させるためにやめるべきこと
バイリンガル子育てを日本人夫婦で成功させるためにやることは、他のサイトでも拝見することが多いので、この記事では成功させるためにやめるべきことについて書いていきます。
バイリンガル子育てを日本人夫婦で成功させるためにやめるべきことは以下の通りです。
- 英語の学習と言う意識
- 日本語のアニメだけを見せる
- 字幕を日本語変換する
- 照れや消極的な気持ち
- ルー大柴さん現象
それぞれを説明していきます。
英語の学習と言う意識
バイリンガルの子育てで一番してはいけないこと、それは言語の習得を勉強・学習という言葉で片付けてしまうことです。
日本人がこれまで受けてきた学校英語は、受験のためのものが多く、英語は学習するものと考えている方が多いです。
しかし、幼児期の英会話は勉強するものではないですし、そもそも子供達には言語を比較したり整理する思考力は備わっていません。
なので、必要性を感じて体験的に学んでいくものだと言えます。
英語=勉強と分類すると親にとってもバイリンガル教育が窮屈で大変なものになりがちです。
日本語のアニメだけを見せる
バイリンガルの子育てを決意したら、まずアニメなどのインプット材料が制限されることは間違いありません。
私たち大人の英語は、残念ながら正しい発音や正しいリズムを再現できないので、それらを正そうと思うとどうしてもネイティブの音声や映像が必要になります。
このため、日本のアニメを見せる機会を減らし海外のアニメになれる必要があります。
日本のアニメだけを見せていると、海外のアニメは意味が分からないので見たくないという思考になるので、早めに海外アニメに慣れる必要があります。
字幕を日本語変換する
これはママパパが本当に注意すべき点なのですが、幼児向けアニメや幼児英語教材のDVDを見る際に頭の中で日本語変換して意味を考えてしまいがちです。
10年というバイリンガル子育てを通して、結果的には英語でインプットしたものを英語のまま理解できるようになるべきです。
そこで、日本語変換するという習慣を消す必要がでてきます。
子供は日本語と英語という2つの言語を分類したり認識することは3歳くらいまではできないので、変換するようなことはありません。
母国語で第二言語として英語を学習してきた大人こそ、この日本語変換という習慣を断ち切る努力が必要になります。
照れや消極的な気持ち
どこそこで英会話を親子でしようとすると、店の中や親せきがいる場でも英語を話すことになります。
そこで気になるのが他人の目です。
また、正しい英語を使えているか、日本語英語になっていないかという不安もブレーキになってしまいます。
「日本人じゃないのかな?」と思われるくらい堂々と英語でやりとりをするべきです。
また、最初はたどたどしいパパママの英語も、1年2年と年数が経過していくことで上達していくため、最初の数年だけ恥をかく覚悟で挑んでほしいと思います。
ルー大柴さん現象
言語を混ぜて会話するということだけは絶対にしてはいけません。
はじめのうちは仕方がありませんが、なるべく早く言語を混ぜる癖を修正していきましょう。
これは先にも述べましたが、子供には英語と日本語という2言語を使っているという概念がはじめはありません。
そのため、伝わればOKという感じで混合された言語を使うことが当たり前になるリスクがあります。
「キャロットおいしいね~」
「帰ってきたら手をウォッシュウォッシュしよう」
なんて混ぜてしまうのはよくないことです。
まとめ:バイリンガル子育てを日本人で英語ができないパパママが成功させるには
大切なことは10年以上のバイリンガル子育てを楽しみながら挑戦するということです。
あまり堅苦しく考えず、とにかくやってみることをおすすめします。
筆者の経験も今後こちらのサイトで紹介していきますので、ぜひ1つのケースとして参考にしていただければ嬉しいです。